高級衣料に使用される貝ボタン。
そこには自然にしか創り上げることのできない、美しい光の揺らぎがあります。
ポリエステルなど合成樹脂のボタンは原料を型に流し込んで作りますが、貝が原料となるとそうはいきません。ボタンひとつひとつを貝殻から削り出した後、成形・研磨し、正確に穴を開ける必要があります。
そこから生まれる天然素材ならではの表情の違いが、着る人を飽きさせないシャツへと彩るのです。
耐久性の面でも合成樹脂ボタンには劣るため、製造・縫製段階から着用するにあたってまで取り扱いには注意が必要です。繰り返し行われるクリーニングの衝撃で割れてしまったり、高圧プレスによって表面の艶感が失われてしまったりすることも。
コストも手間も掛かった分だけ効率には換えられない価値があることを、一目見ればおわかりいただけるはずです。
原料となるのは高瀬貝、淡水貝、黒蝶貝、茶蝶貝、白蝶貝、そして日本アワビ貝という6つの真珠母貝。形状(4穴と2穴)や削り出す部位の違いで、計11種類の貝ボタンをご用意しています。いずれも唯一無二の色合いと輝きを持ち合わせています。
当サイトでは母貝によって仕入れ先を変えることすら厭わず、高い質を追求しています。自信を持っておすすめできる、名実ともに最高峰の貝ボタンを取り揃えています。
以下では母貝ごとに各ボタンについて紹介しています。
貝ボタンとして広く一般に使用される定番の母貝です。白さや光沢は主張しすぎず、程よい輝きと透明感があるため、どんな生地、どんなスタイルでも馴染みやすいボタンです。迷ったときはこれを選べば間違いありません。
湖や河川の淡水域に生息する貝で、この母貝から採れる真珠は淡水パールと呼ばれます。透け感はあまりありませんが、端正な艶のある素朴で美しい純白が魅力です。ドレッシー過ぎない脱力感を保ちつつ、高級感を演出してくれます。
ベースとなる黒に、虹色の光沢が重なった深みのある色合いです。ずっしりとした重厚な燦めきが、ダークトーンのシャツを一段上のランクへと引き上げます。
明るい茶系の落ち着いた雰囲気で、柔らかい虹色の光沢が高級感を漂わせます。荘厳でありながらも温もりのある佇まいは、白系シャツのアクセントしても最適です。
貝ボタンの中でも最高級とされる希少な母貝です。まるで宝石のような透明感と、繊細で複雑な輝きを存分に纏った、貝ボタンの頂点と言っても過言ではありません。ドレスシャツとの相性が抜群です。
同じ白蝶貝のゴールド部分だけを厳選し磨き上げることで、神秘的な色合いを帯びた高級ボタンです。白シャツにも、ダークトーンのシャツにも映える美しさです。
ナチュラルに輝くブロンズ色が特徴のアワビ貝。薄くて湾曲の強い外国産アワビではなく、厚みがあり品質の高い国産アワビを使用しています。白シャツのポイントにも、色シャツのアクセントにもお使いいただけます。
当サイトで取り扱うボタンはすべて、私たちが信頼を置く日本のボタンメーカーと取引を行っています。貝殻というデリケートな原料を扱う貝ボタンの製造には言うまでもなく高い技術を要しますが、合成樹脂ボタンの開発にもまた異なる分野の技術が求められます。
中でも環境にやさしいバイオマスボタンの分野で、他を圧倒する成果を出し続けているメーカーがあります。戦後間もない1949年に長野で創業し、今も製造の拠点を置く「日東ボタン」です。
バイオマスとは生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、再生可能な生物由来の有機性資源(化石資源は除く)のことをいいます。採掘すると枯渇してしまう化石資源とは異なり、生物と太陽エネルギーによって持続的に再生可能です。特に植物由来のものは、大気中のCO2を増加させないカーボンニュートラルな資源といわれています。これは植物由来の資源を燃焼させた際に放出されるCO2が、植物の成長過程において植物中に吸収・固定されたCO2であるという考えに基づいています。
この植物由来のバイオマス原材料を配合して合成樹脂ボタンを作る場合、製品中に含まれる割合(バイオマス度)が25%を超えると強度や見た目の美しさに課題が生まれ、1%増加させるだけでも大変な技術研究を要するとされています。
そんな中で日東ボタンはバイオマス度を驚異の30%以上にまで高めることに成功し、2018年には提供するユリア樹脂ボタンのすべてが一般社団法人日本有機資源協会の指針に基づく「バイオマス度30%以上」の認証を取得しました。その後さらなる目標として掲げたバイオマス度40%以上の商品の販売も実現させ、その傑出した技術力と姿勢は欧州からも認められています。
当サイトでは日東ボタンによるバイオマス度30%以上のボタンを6色ご用意しています。確かな技術によって作り上げられた、環境にやさしい樹脂ボタンを是非ご検討ください。
シャツの衿の形を保つため、衿羽の先端部分に挿し込む芯のことをカラーステイ(カラーキーパー)といいます。カラーステイを取り外し可能にするか、中に縫い込んで固定するかをお選びいただけます(カラーステイが入っていない衿型※の場合を除く)。
固さや重さ、材質などこだわりをお持ちで、ご自身でカラーステイをご用意される方は、取り外し可能な脱着式をお選びください。カラーステイを外した適度に柔らかい衿を好まれる方もいらっしゃいます。また脱着式の場合も通常のカラーステイは入った状態でお届けいたしますので、ご自身でのご用意がない方もご安心ください。
固定式は完全に内側に縫い込んでいるため、外したり付け替えたりすることはできませんが、洗濯やクリーニング時の紛失を防ぐことができます。
※以下の衿型はカラーステイが入っていないため、こちらの項目は選択いただけません。
ボタンダウン(レギュラー)/ボタンダウン(ワイド)/ボタンダウン(ショート)/ショートポイント/ラウンド(レギュラー)/ラウンド(ホリゾンタル)/スタンド/バンド/イタリアン/イタリアン(ボタンダウン)/イタリアン(カッタウェイ)/イタリアン(スタンド)/ワンピース/ワンピース(ボタンダウン)/オープン/ウィング/タブ/ピンホール(レギュラー)/ピンホール(ラウンド)/スナップダウン
身頃第一ボタン(台衿のボタンを除いて、前身頃についている一番上のボタン)の位置を上下に動かすことで、台衿のボタンを外したときの胸元の開き具合をお好みに合わせて調節することができます。
【台衿の付け根】から【身頃第一ボタンの中心】までの距離を変化させる形で、1 cm刻みで上下に調節が可能です。ボタンの位置を上げる場合はマイナス、下げる場合はプラスの数値をお選びください。
選択肢は以下の5つです。
身頃第一ボタンの標準の位置によって、衿型は以下の通り3種類に分けられます。それぞれでスタート地点が異なるため、位置を調節される際はご注意ください。
標準が6.5 cmの衿
標準が8.5 cmの衿
標準が12.5 cmの衿
サイズの項目として調整するカフスの横方向の大きさ(周長)とは別に、デザインの項目としてカフスの縦方向の長さを変えることができます。
すべてのカフスにおいて標準の6.5 cmから、どれだけ変化させるか数値を選択してください。0.5cm刻みで、-0.5 cmから+1 cmという6つの選択肢をご用意しています。
長いほどクラシックな、短いほどカジュアルな印象になります。特にダブルカフスなどドレッシーに着用される場合は、長めのものを好まれる方も少なくありません。
また長さを変化させると、袖口周辺の着用感にも影響します。長くすると窮屈に、短くすると緩く感じられることがございますのでご注意ください。
袖の前腕部に入るタックの種類を選ぶことができます。
ごく一般的なシャツの仕様です。カフスの付け根部分に2本のタックが入ります。ナチュラルなゆとりが生まれるので、カジュアルなシャツにぴったりです。
当サイトが独自に開発した仕様です。カフスの付け根部分に入るタックを1つに減らすことで、だぶつきがちな前腕部をすっきりと美しいシルエットに仕上げます。
しかし単にタックを減らすだけでは生地のゆとりがなくなり、動きにくさに繋がってしまいます。その問題を解消するため辿り着いた解が、剣ボロ上部に入った“隠しタック”です。この隠しタックが肘の動きをピンポイントでサポートすることで、腕周りの動きやすさと美しさの両立を可能にしています。
特に操作を行わない場合、こちらがデフォルト設定となります。
シャツは素肌に近く汚れやすいため、着用するごとに洗濯が必要です。洗濯によって衣服は少しずつ消耗してしまうものですが、長くお使いいただくための注意点をまとめました。
商品についている洗濯表示タグには、素材やお手入れに関する情報が記載されています。以下は、当サイトの取り扱うシャツで主に使用される洗濯表示の記号と意味をまとめたものです。
液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる ※洗濯機の使用について詳しくは後述 | |
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 | |
タンブル乾燥禁止 ※熱で強い縮みが発生してしまうため | |
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる ※一般的な家庭用アイロンでは「中」に設定 | |
日陰のつり干しがよい | |
パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる | |
ウエットクリーニング禁止 |
当サイトで取り扱うシャツは、基本的にはご家庭の洗濯機でのお洗濯が可能です。その際に以下の点をお守りいただけると、劣化が緩やかになり長持ちしやすくなります。
「オーダーメイド」を謳う紳士服ブランドやテーラーの多くが、製品やその生産に関して外注先の工場に依存していることを皆様はご存知でしょうか。手の込んだ縫製や一般的でない仕様は「生産効率が悪く大量生産に向かない」という理由で、いとも簡単に工場から生産を断られてしまいます。お客様に提供する商品について真摯に考え、各々の理想を実現させているブランドは、ほとんどと言っていいほどありません。顧客に対しては自由なオーダーメイドを標榜していながら、ブランドは生産側の制約に縛られており、タグ違いの同じ製品を多数のブランドが我が物として販売しているのです。
特に日本国内のオーダー工場では縫製工員の深刻な高齢化が進み、その解決策として受け入れる外国人技能実習生も短いスパンで入れ替わってしまうため、熟練した技術が失われ始めています。その上、各注文のサイズやデザインが手書きで記入されたオーダーシートをFAXで受け取り、それを目視と手入力でデータに起こすという現場も少なくありません。そうした要因が積み重なった結果、凝った生産をすることがより一層困難になっています。解消すべき非効率からは目を逸らし、製品から多様性を奪い画一化することで効率を求める。そんな生産現場の現実が横たわっています。
ブランドの個性やこだわりが反映できず、割高な価格設定からも逃れられないような環境は、私たちの理想のものづくりを実現するには程遠いものです。
私たちKEIはブランドの設立当初から、完全オリジナルのパターン(型紙)での提供を続けています。また、ボタンや刺繍、糸、その他資材など、あらゆるシャツの構成要素においてもコントローラブルな環境での生産にこだわってきました。つまり、縫製工場での生産環境もオーダーメイドで作り上げてきたのです。
去る2021年の秋、パターンの大幅なアップデートを行うことができたのも、この姿勢を貫いてきたからこそでした。納得のいくシャツをお客様にお届けするため、試行錯誤を繰り返し、幾度もの調節を重ねました。例えば襟の長さがたった0.5cm違うだけで、シャツの印象はガラリと変わります。身頃と袖が縫い合わさる脇下の点がたった1cm上下するだけで、腕を通したときの着心地は緩々にも窮屈にもなり得ます。そういった些細にも思えることの集積が、KEIのブランドとしてのこだわりを商品という形で体現させているのです。
それはパターンに限ったことではありません。貝ボタンは質を重視して、母貝ごとに異なる仕入れ先から調達しています。ポリエステルボタンを導入する際には、数千種類から吟味を重ねました。刺繍はオリジナルフォントの作成に始まり、それを実現する最適な大きさ、糸の種類、機械の設定などを何通りも検証し、一から環境を構築しました。
クラフトマンシップを大切に、ものづくりと真剣に向き合う。それは容易なことではありません。効率化すべき部分とそうでない部分を見極め、選択的な非効率は厭わない。妥協せず実現可能な最善を考え、問題があれば一つ一つ修正していく。その姿勢を貫きながら、貫くための環境づくりも怠らない。
そうして、常にお客様にご満足いただけるようなサービスを提供するために努力を続けています。
そんな私たちですが実は長い間、オーダーメイドに対する疑問に向き合ってきました。
「膨大な選択肢の中からデザインやサイズを一つ一つ選んで決めることが、果たして本当に求められているのか」。もちろん、それこそが魅力であることは間違いありません。広大な可能性の海から1着のシャツを手繰り寄せることは、豊かなときめきの時間をもたらしてくれますが、しかし同時に大変なエネルギーを要することでもあります。
自由すぎるオーダーメイドが、「選ぶ」という行為に人々を縛りつけて逆に自由を奪っている。その矛盾に抵抗するべく目指したのは、オーダーメイドからの“解放”。すなわちオーダーメイドよりももっとインタラクティブな、新しい服選びでした。
数年に渡って温め続けたその構想が遂に形となったのが、2024年春のサイトリニューアルです。キーになるのは「“選ぶかどうか”を選ぶ」こと。デザインもサイズも確実に選ばなければならなかった従来のオーダーメイドとは異なり、そこには「選ばない」自由があります。完成されたデザインと一般的なSMLサイズを、ある種の雛形として使用すること“も”できる仕組みです。
出来合いのデザインを、自分だけにぴったりなサイズで。こだわって組み合わせたデザインを、一般的なMサイズで。陳列されているデザインでSMLサイズを選ぶこともできれば、もちろん従来通りデザインもサイズも自分で決めることもできます。あるいは間をとって、衿のデザインだけを自分で選び、Sサイズから裄丈だけを伸ばすことだって可能です。デザイン面とサイズ面における、それぞれのレディメイドとオーダーメイドの、すべての組み合わせが両立し得るのです。
既製服と注文服という二項対立の枠に収まらず、その間(あわい)をゆらゆらと漂うような、新しい衣服のあり方。誰もが自分の身体に合った服を着ることができるようになった今、自分の気持ちに合った方法で服を選ぶことが、より便利な体験とより豊かな未来に繋がると信じています。
KEIのものづくりの仕方は、オーダーメイドやアパレルといった業界の中で一般的ではありません。お客様からの受注はもちろん、寸法や仕様を含めた服の設計から資材の調達に至るまで、あらゆる工程に携わっています。そうすることでしか私たちのやりたいこと、つくりたいものは実現できないのです。詳しい背景はこちらをお読みください。
この記事では、1着のシャツに詰め込まれた私たちの想いとこだわりの一部をご紹介します。まずは実際の製品において最も目に見えやすい形で現れる「縫製仕様」から始めて、上流工程へと遡っていきましょう。
「服を縫う」という作業は未だに機械に代わられることなく、人間の手で行われています。ミシンを走らせ布を縫い合わせる技術は、一朝一夕で手に入るものではありません。地域の中で世代を超えて培われた縫製技術のもと、手間を惜しまず最上級の仕様でお仕立てしています。
身頃や袖を縫い合わせる際の縫い方の一つで、文字通り生地の端を巻き込んで伏せて縫う縫い方です。縫い合わせた生地の端が服の裏側に露出するロック縫い(専用のミシンを使う簡易的な縫い方)に比べ、多くの工程を要します。見た目の美しさはもちろん着心地や耐久性も格段にアップします。
通常のヨークとは異なり、表側にステッチが出ないコンストラクションヨークを採用しています。こちらも手間はかかりますが、見た目の美しさと耐久性に大きく差がつきます。
元々は前身頃と後身頃の縫い合わせ部分が裾から裂けないよう補強するためのパーツでした。縫製技術が向上した現代では不要とされていますが、歴史と伝統への敬意を込め、アクセントになるデザインとして取り入れています。
通常は垂直方向である前立てのボタンホールを一番下だけ水平方向に倒し、座る際や食事などで微妙に変化するウエストにゆとりを確保できます。また水平方向の引っ張りに強く、ボタンが外れにくくなります。
手縫いでしかできないボタンの付け方で、付け糸が鳥の足のように見えることからこう呼ばれています。重心点が下にずれることでボタンに僅かな傾斜がつき、留め外しをスムーズに行うことができます。(一般的なクロス掛けもお選びいただけます。)
衣服の設計図となる型紙のことをパターンといいます。生産委託先の工場に依存しているブランドがほとんどの中、私たちは設立当初よりオリジナルのパターンでの生産を行なっています。製品の核となるパターンに、KEIのブランドとしてのこだわりが詰まっています。
オーダーメイドの衣服には製作工程の違いによって3つの分類に分かれますが、当サイトのオーダーシャツはマスターとなるパターンからご注文のサイズに合わせて細かく調整する「イージーオーダー」と呼ばれる分類に属します。当然お客様のご注文ごとにデザインもサイズも異なるため、1着ごとに専用のパターンを用意する必要があります。
すべてのパターンの元になるマスターパターンと、そこから各サイズに調整するグレーディングという工程が、衣服を作る上で最も重要だと言っても過言ではありません。そういったものづくりにおける地味な部分こそがブランドとしての表現の本質であると考え、真剣に向き合って舵を取っています。
KEIオリジナルの仕様として、1タックの袖をご提供しています。通常は2本ある袖のタック(余裕を持たせるための“ひだ”)を1本に減らすことで、肘からカフスにかけてのダブつきを防ぎ、袖周りがすっきりと美しく仕上がります。代わりに目につきにくい肘付近に“隠しタック”を1本施すことで、腕の動かしやすさはそのままにスリムな着用感を実現しています。(一般的な2タックもお選びいただけます。特にカジュアルシーンには2タックがおすすめです。)
衿羽から台衿、そして前立てまでが一枚の生地で繋がっている(一枚仕立て)衿型を6種ご提供しています。この種の衿の魅力を決定するのは、衿の開き具合と立ち具合です。悪目立ちしない華やかさを目指して、衿羽の大きさや角度そして身頃のボタンの位置など細かく条件を変えながら試作を繰り返し作り上げました。
※一枚仕立ての衿型…イタリアン/イタリアン(ボタンダウン)/イタリアン(カッタウェイ)/イタリアン(スタンド)/ワンピース/ワンピース(ボタンダウン)
通常の寸法指定に加えて、体型補正もご用意しています。袖の太さ/反身屈身/いかり肩なで肩の3つを適切に補正することで、着心地やシワの改善に繋がります。各体型補正について詳しくはこちらをご覧ください。
サイズとして寸法が指定されない箇所も、全体のサイズに見合うよう細かくグレーディングを行なっています。例えばアームホール周りやウエスト位置など着心地に大きく関わるものから、身頃のボタンやポケットの位置、ヨークの長さなど着用に直接は影響のない部分までお客様のお身体に合わせて調整します。
着心地やシワなど、シャツの着用に関してお悩みがある場合はお気軽にご相談ください。マイサイズ機能ではカバーしきれない箇所の調整でご対応できる可能性があります。自社でオリジナルのパターンを所有しているからこその強みです。
生産前の段階でもご紹介したいことがあります。取り扱う生地の選定についてです。
正直にお話しすると、私たちは大手企業のように多品種の生地を大量に調達して在庫を抱えるようなモデルでは運営できません。だからこそ、入荷されるのは自ずと厳選された生地ばかり。実物を手に取り、素材や加工、産地、生産工程などの情報と照らし合わせ、本当に良い物、私たちが良いと思える物だけをお客様にお届けしています。
そうして過剰在庫、不良在庫を防ぐことによって、お客様に価格という形でも還元することができるのです。