防シワ(形態安定)加工の呼称

当サイトではシャツ生地の防シワ加工について、イージーケア、形態安定、超形態安定、ノンアイロンという4つの呼称を使用しています。ここでは、それぞれの違いを解説します。


4つの呼称はそれぞれ、洗濯後のシワを1~5級で評価するW&W性(ウォッシュ&ウェア性)というJIS規格の指標に基づいて定められています。W&W性が高いほど形態安定性も高く、シワや型崩れに強い生地と言えます。

  • ノンアイロン

    W&W性4.0級程度。ほとんどシワにならず(カット率90%)アイロンがけは必要ありません。

  • 超形態安定

    W&W性3.5級程度。一般的にも「超形態安定」と呼称される高水準の防シワ性です。

  • 形態安定

    W&W性3.2級程度。洗濯後もシワは少なく(カット率50%)お手入れが簡単です。

  • イージーケア

    W&W性2.5級程度。形態安定加工には劣り洗濯後のシワはあるものの、アイロンがけは簡単です。高級な素材などの風合いを保ちたい場合に採用されます。


また、加工が施されていなくても、素材や生地の厚さ、織りの種類などでも防シワ性は変化します。

実際には一つの生地の中で様々な要因が関係し合っているため一概には言えませんが、一般に見られやすい傾向を表にまとめたものが以下になります。

防シワ性 強い 弱い
素材 ウール、化学繊維 コットン、リネン
厚さ 厚い(糸密度が高い) 薄い(糸密度が低い)
織り ドビー、ツイル、オックスフォード ブロード


シャツ(生地)を選ぶ際には、見た目や手触りに加えて防シワ性などの機能性もひとつの判断材料になります。

ご自身のライフスタイルに合ったものをお選びください。