「素材」について

綿(コットン)

ワタ(綿花)の繊維のこと。肌触り、吸水性、耐久性、扱いやすさなど、あらゆる点で優れているため世界中で衣類に用いられる定番の素材です。季節を問わず着用できます。

様々なランクがあり、中でも繊維長35mm以上の繊維のみを使用した超長綿は非常に肌触りが良く、高級素材として扱われます。世界三大綿として名高いスーピマ綿(アメリカ)、ギザ綿(エジプト)、新疆綿(ウイグル自治区)も超長綿の一つです。

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麻(リネン)

セルロースから構成される植物繊維の総称です。特定の植物を指すわけではなく、「麻」と一口に言ってもその種類や製法は多岐にわたります。

通気性と保湿性に優れており、夏は風を通して涼しく、冬は体温を閉じ込めて暖かく着用できます。長く使うほど肌に馴染むような柔らかさも魅力です。

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毛(ウール)

羊の毛を原料として作られる動物繊維のこと。厳密にはカシミヤやアルパカなど他の動物の毛も含まれます。

縮れた繊維同士が絡み合い、湿度によって遮熱と放熱を変化させる万能素材。冬に限らず様々な季節向けの衣類に使われます。綿(コットン)やポリエステルと混紡することで、肌触りや耐久性を補うことが多いです。

メリノやコリデールなど品種によっても特徴や癖があり、スーツなどの重衣料になるとその選択が非常に重要になってきます。


ポリエステル

高機能な石油系の合成繊維の一種で、軽量性、速乾性、形態安定性に優れています。洗濯による縮みもなく、様々な素材との組み合わせが可能なため、シャツに限らず洋服作りには欠かせない素材となりつつあります。

アイロンの際に誤って意図しないシワをつけてしまうとなかなか取れなかったり、高温過ぎてテカリが出てしまったり、取り扱いに注意が必要なシーンもあります。


SPANDEX

ポリウレタンを主成分とした合成繊維。その極めて高い伸縮性が特徴で、混紡率の低い状態でも発揮されるため様々な素材と組み合わされます。他にも強度、吸水性、耐老化性、染色性などに優れた特殊な素材です。